2024年3月9日に東京大学駒場キャンパスで実施されたアーバンデータチャレンジ2023 with 土木学会インフラデータチャレンジ 2023 ファイナルで銅賞および学生奨励賞を受賞することができました。応援ありがとうございました。当日発表したプレゼン資料はこちらから閲覧できます(PDFファイル)。
目的
埼玉県では、おもに江戸時代中期以降に石橋供養塔が建立されました。石橋供養塔には通行人の安全祈願や退役した橋の供養など様々な意味が込められているほか、建立にあたって寄付した人名や助力した村名などが刻まれています。
しかし、これらは建立されてから250年以上経過しているため、その間の都市開発によって元の場所から移動している例が多く、ほとんどの石橋は既に取り壊されており、石橋供養塔だけが残存している状態です。そのため、地元住民は供養塔の存在は認識していますが、本来の意味まで把握していることは少ないです。
本作品は、埼玉県で最も多く現存している坂戸市の石橋供養塔を対象とし、風化によって判読できない文字の復元や古地図や空中写真を用いて石橋供養塔が建立された時代の交通環境の復元することを行いました。取得した石橋供養塔の情報は3Dデータとして、誰でも自由にダウンロードすることができます。